利酒日記 kikizakenikki

2023年02月


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2023年2月5日 ROUGE
WILD PUDA CABERNET SAUVIGNON / ESPIRITU DE CHILE
ワイルド・プーダ カベルネ・ソーヴィニヨン / エスピリトゥ・デ・チリ
VINTAGE: 2021
Wild Puda Cabernet Sauvignon 21 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: ESPIRITU DE CHILE 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 いまや我が家の定番デイリーワインと化した、チリの Wild Puda。
 今日は、2021年ヴィンテージの カベルネ・ソーヴィニヨンを飲む。

 外観はやや赤みの強いガーネット色で、カベルネらしい。エッジは少しオレンジっぽい。
 香りは黒果実、黒豆などに材木、それから絵の具みたいな匂いも加わり、こちらもチリカベらしい。
 味は丸い酸のアタックがあり、ジューシーな甘味が続く。 タンニンはしなやかでやさしい。適度なパワーで、余韻には柑橘っぽい酸味も残る。

 飲んで感動することはないが、失望することもない。デイリーワインとして一つの理想型。 これが600円台で買えるのだから、また買ってしまうだろう。
評定: B 価格 638円(本体価格580円+消費税58円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2023年2月11日 ROUGE
CONO SUR ORGANIC PINOT NOIR
コノ・スル オーガニック ピノ・ノワール
VINTAGE: 2021
Cono Sur Organic Pinot Noir 21 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 近所のスーパーで購入した、チリ CONO SUR ORGANIC ピノ・ノワール。

 外観は淡いルビー色で透過性があり、エッジはピンク色。
 香りはいちごやラズベリーなどの赤果実、なめし革のほか、アクリルみたいな匂いも混じる。
 味はいちごキャンディのような甘酸っぱさで、タンニンは非常に滑らか。 チリのピノということで、甘味が強め。さらっとして華やか。 飲み込んだ後にも甘酸っぱい余韻が続く。

 ブルゴーニュのピノとは明らかにキャラクターが違うが、 可憐で親しみやすいところが、チリらしい魅力である。
評定: B 価格 1,188円(本体価格1,080円+消費税108円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2023年2月13日 ROUGE
WOODBRIDGE CABERNET SAUVIGNON / ROBERT MONDAVI
ウッドブリッジ カベルネ・ソーヴィニヨン / ロバート・モンダヴィ
VINTAGE: N.V.
Robert Mondavi Woodbridge Cabernet Sauvignon AMERICA
アメリカ
州: CALIFORNIA
カリフォルニア
地区:
 
AVA:
 
生産者: ROBERT MONDAVI 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 近所のスーパーで入手した、ロバート・モンダヴィの WOODBRIDGE カベルネ・ソーヴィニヨン。
 以前に飲んだ時には、ヴィンテージ(収穫年表示)付であったのだが、 今回入手のものは年表示のないいわゆるノン・ヴィンテージである。

 外観は透過性のあるルビー色で、エッジはほぼピンク色。 かなり明るい印象で、この見た目では、あまりカベルネらしくない。
 香りは赤ベリーの甘酸っぱさをベースに、少しキノコのような土臭さと、 バターっぽい甘さもある。
 味は香りほどのフルーティさはなく、赤果実というよりは黒果実(カシスやプルーン)に近い。 皮革のニュアンスと、バニラの甘さ。タンニンは滑らか。 適度なコク深さがある。

 外観と香りでは軽やかな印象だったが、飲むと落ち着きがあり、 パワフルとまではいかないが、しっとりとした飲み応えがあった。
評定: A 価格 1,298円(本体価格1,180円+消費税118円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2023年2月18日 ROUGE
成城石井ヴァラエタルセレクション PINOT NOIR / PAYS D'OC
セイジョウイシイ ヴァラエタルセレクション ピノ・ノワール / ペイ・ドック
VINTAGE: 2021
成城石井 Pinot Noir 21 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: OC
オック
生産者: 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 スーパー成城石井で、新たに「ヴァラエタルセレクション」というシリーズが誕生した。
 ぶどう品種名が明示されたワインを一般にヴァラエタルと呼ぶが、 ラインナップに赤3種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール)、 白2種(ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング)があり、いずれも1000円台。 生産国はリースリングのみドイツで、他はフランスである。
 まずはピノ・ノワールを購入してみた。

 外観は青紫色で、エッジは薄紫。若いということを考慮しても、あまりピノらしい色ではない。
 香りは花のような華やかさに、いちごキャンディのような甘さ。 まるでボージョレ・ヌーヴォー(ガメイ種)みたいな香りだ。
 味はさらっとした口当たりでスムーズ。タンニンはきめ細かい。 香りに感じたように、甘く華やかな味わいで、ボディは軽やかスリム。 余韻はそこそこ。

 品種の特徴を知るという意味では、王道ピノとはだいぶ違うから、 ピノを飲み慣れない人が、これを飲んで気に入ったからといって、本家ブルゴーニュに手を出すと、 全然違う!と感じるだろう。もちろん、これは南仏産であるから、言ってみれば甘くジューシーなのだが、 ブルゴーニュのようなシャープな酸や、高貴な香味、奥深いコクなどは望むべくもない。
 それらを踏まえた上で、コストパフォーマンスを評価すれば、買って損はない内容である。
 ちなみに我が家では、鴨鍋を食すためにこれを開けたが、相性はバッチリであった。
評定: B 価格 1,419円(本体価格1,290円+消費税129円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2023年2月25日 ROUGE
成城石井ヴァラエタルセレクション MERLOT / ATLANTIQUE
セイジョウイシイ ヴァラエタルセレクション メルロー / アトランティーク
VINTAGE: N.V.
成城石井 Merlot FRANCE
フランス
地方: GRAND SUD-OUEST
広域南西地方
地区:
 
IGP: ATLANTIQUE
アトランティーク
生産者: 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 スーパー成城石井で、新たに登場した「ヴァラエタルセレクション」。
 先日、ピノ・ノワールを飲んだが、今日は同シリーズの「メルロー」。

 外観はかなり深いガーネット色で、エッジはややオレンジ色。力強い味わいが想像される。
 香りは黒果実や皮革のほか、少しピーマンみたいな青臭さもある。 ここで、少しこのワインの若さを感じる。
 味は香りの印象ほどボリューム感がなく、ほんのりとした甘味としっかりしたタンニン。 少し荒さが残るところがやはり若く、それでいて丸みを帯びたやさしい酸には品格がある。

 今日は煮込みハンバーグを食すためにこれを開けたが、十分すぎるパフォーマンスで、 むしろこのワインのエレガントさが際立っていた。
 ATLANTIQUE というIGP(地理的表示ワイン)はおそらく当サイト初めてだが、 ボルドーを含む広域南西地方に与えられたもの。ATLANTIQUEは無論大西洋のことで、 英語のイメージに引きずられ、カタカナで「アトランティック」と表記されていることが多いようだが、 フランス語の発音に忠実にカタカナ表記するなら「アトランティーク」あるいは「アトランチーク」が正解であろう。
評定: A- 価格 1,309円(本体価格1,190円+消費税119円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計8本/当日記累計2071本
今月のワイン投資額・・・5,852円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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